「残業をしたのに残業代が払われない」という問題を抱えている人は、残業が多いこの国で少なくありません。管理監督者でない従業員が残業をした場合、割増賃金で残業代を支払わなければなりません。しかし、未払い残業代が存在するのも事実です。では、そのような問題に直面したときに、未払い残業代を取り戻すためにはどのようなことが必要になってくるかをご紹介します。
1.出退社時の記録を残す出退社の時刻を記録しておくことは、未払い残業代を請求するうえでの第一歩です。本来の会社であればタイムカードがあり、出退社の記録が付くのが一般的ですが、タイムカードなどによる記録がない場合もあります。そのようなときには、出退社時に自分のパソコン宛でも良いのでカラーメールを毎日送るようにしましょう。2.仲間を募るもし残業代を支払われないようなことがあれば、他にも未払い状態にある可能性があります。
そのような場合は仲間を募り、一致団結して請求するようにしましょう。一人だけでは会社の圧力につぶされてしまう(空気のせいで会社に居づらくなる)ことも考えられますし、気力を持続させるのも大変ですので、一人でも多くの仲間を集めるようにしましょう。3.時効を中断させる残業代を請求できるのは過去二年間分だけです。二年を過ぎると時効となり、それ以前の分が請求できなくなってしまい、結果的に戻ってくるはずの残業代が少なくなってしまいます。
そのため、時効を中断させる(振り出しに戻す)必要があります。そのために、内容証明を会社に送ることで時効を中断させることができます。未払い残業代の支払いを会社側が拒んだ場合、証拠集めをするのには苦労することもありますが、働いた分の給料をもらうのは当然の権利です。しっかり対価を受け取れるようにできることを日ごろから少しずつしていくことが重要です。